国民一人一台まで普及が進んだスマートフォンで使われているのは「地図」アプリと挙げる方がいるくらい、「地図」は、我々の生活や業務のなかで欠かせないものです。

私たちは、全体像を俯瞰するため、また、将来あるべき都市計画を立案・遂行するため、そしてその結果を評価・検証するための基盤として使っています。

RESTECでは、衛星画像そのものを「写真地図」として提供する他、衛星画像から様々な情報を抽出し、地図化を行い、主題図や業務地図として提供するサービスを行っています。

インフラや建設、農業・森林や海洋など幅広い分野で、広域に周期的に撮影することができる衛星データを、新しい定点観測情報(新しい地図情報)として利用するケースが増えてきています。

「TOKYO OASIS」環境データを活用した快適な外歩きWEBサービス

地域の付加価値を高め、持続的な発展のために、都市空間の適切かつ効率的な開発・利活用等の取り組みが行われています。

「TOKYO OASIS」は、環境情報等をデータベース化しリアルタイムに可視化・シミュレーションすることで、快適に過ごせる空間(ルート・場所)の情報を発信するWEBサービスです。
「快適性」の要素の中でも「涼しさ」を切り口とした社会実験として、時間帯ごとの建物や街路樹の日影情報をもとに、現在地から目的地まで涼しい快適なルートを提案します。
まちづくり団体である大丸有環境共生型まちづくり推進協会(エコッツェリア協会)が、同団体が事務局を担うGreen Tokyo 研究会を通じて大手町・丸の内・有楽町地区で実施しています。

このサービスでは、地図上に時間帯ごとの日陰データを生成する際、AW3Dビルディングデータを利用しています。
このように、衛星データに他の情報や技術を組み合わせることで新たな価値を生み出すことができます。


  • 提供:Pacific Spatial Solutions Inc.
  • ルート検索イメージ
    提供:Pacific Spatial Solutions Inc.

環境データを活用した快適な外歩きを提案する WEB サービス「TOKYO OASIS」

環境評価シミュレーション

新しい建築物を設計する際には、敷地面積が広い大規模建築物になるほど周辺環境に大きな影響を与える場合が多くなります。
そのため、環境に配慮した計画が求められます。
そこで都市計画においては、環境評価の指標の一つに“気流(空気の流れ)”が用いられます。

環境評価シミュレーションに前方/直下/後方の3方向から撮影された衛星データ(AW3D)を用いると、複雑な建築物や樹木においても高い精度で正確に表現することが可能になります。その情報を利用して風の流れや方向に留意したシミュレーションを事前に多角的に行うことにより、周辺環境の影響に配慮した都市設計が実現します。
  

都市気流解析 ~国立競技場周辺の風の流れ~

地形起伏、建物、樹木を考慮した場合の風速分布(作成:環境GIS研究所)


地形起伏、建物、樹木を考慮しない場合の風速分布(作成:環境GIS研究所)

地図

現地に行かずに詳細に現地確認できると、衛星画像や衛星画像から作成された地形図を新しい地図として利用するお客様が増えてきています。 衛星画像は、撮影されたその時の現地の姿を高解像度(現時点で30㎝解像度が最高)が見れることが大きな魅力です。また、モザイク化された衛星画像は広域に現地を把握できる基盤(写真)地図といえます(例1)。 DSM(表層モデル:Digital Surface Model)やDTM(地盤モデル:Digital Terrain Model)、等高線(コンター)は、現地の地形の起伏や樹木・構造物の形状を把握することできる「3次元地図」で、CAD・GISソフトに取り込むことで、簡単に3次元モデルを作成することができるようになっています(図2)。 また、AI(人工知能)やMachine Learning(ML:機械学習)技術を駆使することで、衛星画像から地物認識の自動化・地図加工の自動化が実現しています。図3は衛星画像から、家形情報(フットプリント)や道路線を自動で抽出した実例です。

  • 図1 だいちマップ
    図1 だいちマップ
  • 図2 地理院、衛星画像(30㎝解像度)、DSM(0.5m解像度)、DTM(0.5m解像度)、等高線(1m解像度)
    図2 地理院、衛星画像(30㎝解像度)、DSM(0.5m解像度)、DTM(0.5m解像度)、等高線(1m解像度)
  • 図3 衛星画像から抽出した建物フットプリント・道路線
    図3 衛星画像から抽出した建物フットプリント・道路線
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